木材の幅に合わせたアトリエテーブルのデザイン。 浸水した木材が大量にあるという点、ワーク用テーブルとしての収納の必要性などの点から、天板を二枚使用する提案、結果、自重関係で自立する特徴的な構造になりました。
①独創性と機能性を両立したデザイン ②現地の職人による高い加工の技術 ③大洲市民の方々とが直接手を加えることで生まれた一つ一つの風合い これら3つが丁度良いバランスで噛み合うことでプロダクトとしての特別な価値を生みました。
交通が完全に復旧していない状態の中、チャリティー活動として作ったものが運搬を少しでも圧迫しないように、 パッケージをコンパクトに設計。また、折りたたみ式で使いやすい構造になっています。組み立てる際に止め具を必要としません。
大洲市の肱川が氾濫し、いまだかつてない規模での浸水被害が発生しました。 2200件以上床上浸水、各地での土砂崩れが起こり、多数世帯の断水と交通網の切断が起こりました。大洲市全体はもちろん愛媛県全体で今もなお復旧が行われ続けています。 □材木業が盛んである大洲市の木材関係業者や建設会社が軒並み被災し、保管していた木材が浸水。 □浸水したり泥をかぶってしまった木材は、廃棄されるか、廉価で処分されるしかない。 □災害が風化していく中で義損金が集まりにくくなっていく。
数千枚にもおよぶ破棄するしか選択肢のない木材を譲りうけました。 ほとんどの木材に歪み、カビ、破損が発生しています。少しでも水を含むと建材には適合できません。 □再利用な材を選定し家具に再生させる。 □傷跡を加工跡にすることでプロダクトそのものに被災を風化させない役割を持たせる。 □被災した家は取り壊される。 家具だけでも思いを繋いでいきたい。 (0か1かではない。)
□浸水により発生した表面のカビをグラインダーで除去します。(事前の作業で消毒と天日干しの作業を経ています。) □サンダーで全体の磨きをかけます。 □毛羽立ちやザラついた凹凸を滑らかに仕上げます。
仕上げの塗装です。 ワトコオイルやブライワックスで表面を塗装します。 塗装したら、風通しの良いところで自然乾燥します。
大洲市の市民の方々、有志15人の皆様と15台の天板を作り上げました。 今回のワークショップの一連の活動は 愛媛新聞、読売新聞、ならびにテレビ愛媛、NHKなど多数のメディアに取材を受けることとなりました。 ※プロジェクトの詳細は順次別サイトにアップしていきます。ご期待ください。